乳がん検診

症状のない方が対象です。乳がんは、早期発見・早期治療することで、完治が望める疾患でもあります。ご自身のため、そして大切な方のためにも乳がん検診を受けましょう。

乳がん検診の目的は、乳がんによる死亡率を下げることです。
現在、乳がんの死亡率を減少させることが証明されている検査は、マンモグラフィ検査だけです。超音波(エコー)検査は、死亡率減少効果のデータが不十分なので、マンモグラフィの代わりとなる検査ではありません。乳房の構成やご年齢によっても、推奨される検査は異なりますので、ご不明な点がありましたらご相談ください。

乳がん検診は、対策型検診と任意型検診に大きく分けられます。

対策型検診は、市区町村が行う公共的な医療サービスで、集団全体の死亡率を下げる目的で行われます。そのため、死亡率減少効果があると認められたマンモグラフィ検査となります。
任意型検診は、個人が自分の死亡リスクを下げるために受けるもので、検査の内容もご自身で決めることが可能です。

超音波検査(エコー検査)

乳房の表面から超音波を発生する器械(探触子またはプローブ)をあてて、その超音波の反射波を画像で確認する検査です。放射線による被ばくの心配はありません。病変の存在診断だけでなく、しこりの形状や硬さや血流などから、その病変が良性よりか悪性よりかの画像診断を行います。

また、若年の方や高濃度乳房(デンスブレスト)の方で、マンモグラフィ検査単独では病変がわかりにくいこともあります。そのような場合でも、超音波検査を併用することで病変をみつけやすくなります。



ブレスト・アウェアネス

自分の乳房の状態に日ごろから関心をもち、乳房を意識して生活することを「ブレスト・アウェアネス」といいます。
乳がんの早期発見・早期治療につながる生活習慣です。

「ブレスト・アウェアネス」の4つのポイント

  1. 日ごろから自分の乳房を、見て、触って、感じる(乳房のセルフチェック)
  2. 乳房の変化に気をつける(しこりや血性の乳頭分泌など)
  3. 乳房の変化を感じたら、なるべく早く医療機関を受診する
  4. 定期的に乳がん検診を受ける

入浴時等、日常生活のなかで、ご自身の乳房を意識する生活習慣をぜひ実践してみてください。

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